先日の大阪ハーフで使用したメタスピードスカイパリについて改めてレビュー(あくまで私見)を残しておきます。
使用履歴
ここまでメタスピードスカイパリを使用したのは、①1/1(水)元日マラソン10km、②1/12(日)西部駅伝6.0km、③1/19(日)吉田町駅伝3.4km、④1/26(日)大阪ハーフマラソン、の4回。
前半の3回はいずれも体調不良(風邪、疲労、など)だったりアップダウンのあるコースだったりで、シューズの良し悪しをちゃんと体感できないままでした。
一方、今回の大阪ハーフは、(コンディション不良はあったものの)ほぼフラットなコースであったため、シューズの感触を改めて確かめることが出来たように思います。
背景
もともとぼくは中学・高校と短距離選手(100m・200m、など)だったこともあり、地面を強く蹴るような走りをしてしまっています。これは長距離においてはデメリットの方が大きい気がしており、改善したいと思ってはいます(が、なかなか癖を抜くのは難しい)。
また、ストライド型(というか、オーバーストライド気味)という事もあり、フルマラソン後半では前腿がガチガチに張ってしまい失速する、というパターンも少なくありません。
大阪ハーフで心掛けたこと
①ソフトな接地
今回の大阪ハーフでは、(ここ1ヶ月ずっと悩まされている)左脚ハムストリングスの硬直という不安を抱えていました。そのため、ダメージによる硬直が発生しないように(もしくは、発生が少しでも遅れるように)普段のような「地面を強く蹴る」動作をなるべくせず「ソフトな接地」を心掛けました。(それでも3km過ぎには早くも左脚ハムの硬直が始まり、いつ止まってしまうかビクビクしながらのレースとなりましたが)結果的にはラストまで走りきることが出来ました。
②ピッチの改善
前述の通り、普段の走りがオーバーストライド気味であるため、前腿の張りによる後半の失速が気になっていました。そこで今回は普段よりもストライドを気持ち狭くしてピッチで刻んでいく事を心掛けました。その方がダメージが少ないんじゃないかな、というあくまで素人考えです。
レース後の所感
スカイパリは、あえて強く踏み込もうとしなくても自然と前足部からの反発をもらう事が出来るような気がしました。前述の通り、今回ソフトな接地を心掛けていたのですが、それでも十分な反発を得られたと思っています。
ソフトな接地を心掛けた事もあり、体感的に「めちゃくちゃ頑張ってる」という時間帯はレース全体を通して少なかったと記憶しています(ラストスパートの時くらい)。その割にはペース(スピード)を維持できたように思います。
言い換えると、省エネを実現できたのかな、と。
これはおそらくフォーム(接地)の効果だけでなく、シューズの性能に由来していると思われます。
また、ぼくの普段の接地はミッドフット~ヒールストライク気味なのですが、無理にフォアフットの意識を持たなくとも前足部に乗りやすかったような印象です。
懸念点
一方で、ガチレースで使用したことで見えてきた懸念点もあります。
それは、知らず知らずのうちにオーバーストライドになっているのでは?という点です。
前述の通り、今回のレースではストライドを抑え、なるべくピッチで刻んでいこうと考えていました。
それにも関わらず、レース後には前腿に若干の張りを感じました。これまでフルマラソン後半では度々悩まされてきた症状ですが、ハーフという距離で前腿にこのような張りが発生した記憶はありません。症状が出るのがいつもより早いな、という印象です。
もちろん今回は自身のコンディション不良もあったため、一概にこれがシューズのせいとは言い切れません。
とはいえランナー目線からすると、このまま本命のフルマラソンにスカイパリを使用するのは若干不安が残ります。
今回の大阪ハーフで問題なければこのままシューズは温存して本命である3/9(日)の静岡マラソンに投入しようと考えていました。
が、一度どこかのタイミングで30km走に使用して最終判断をした方が良さそうです。
まとめ(私見)
・ソフトな接地でも十分な反発を得られる。
・(結果的に)省エネでもスピードを維持しやすい。
・ミッドフット~ヒールストライクでもシューズの性能が発揮できる(フォアだったらもっと性能を活かせた可能性はあります)。
・意図せずストライドが伸びている可能性あり。その結果、フルマラソン後半ではオーバーストライドによるダメージが懸念される。
あくまで現時点での個人的な私見ですので、今後使用を継続していく中でまた印象は変わっていくかもしれません。ただ、総じてかなり良いシューズだな、という感想を抱いており、しばらくはスカイパリを本命レースシューズとして考えていこうと思っています。

コメント