【レビュー】11/19(土) 静岡県長距離記録会 3000m

レース

11/19(土)に開催された静岡県長距離記録会の振り返り記事となります。

まずは当日までの流れから。

じつはこの2週間、寒暖差にやられた?のか、体調を崩しておりました。具体的には、11/8(火)に寒気と鼻水、さらには頭がぼーっとする症状。しかし熱はありません。

ただ、どうにも身体がだるく、翌日は仕事を休んでしまう始末。

その後、一旦は回復に向かいしばらく問題なさそうでしたが、11/15(火)になりまた前週と同様の症状が。さらには頭痛もありました。しかしまたしても熱はなし。

とはいえ、さすがにおかしいと思い病院を受診。

担当して下さった医師も熱や喉の痛みがないため診断に困っているようでしたが、風邪の諸症状だろうという事で薬を処方してもらい帰宅。

翌日以降は少しずつ回復に転じたものの、レース前日の11/18(金)もやはり寒気とだるさが残る結果に…。

当初考えていたような調整ができず焦りました。

迎えた当日。朝起きると、前日までよりは遥かに回復しているものの、やはり身体(頭?)がはっきりしない。

それでもやるしかない。DNSという訳にはいかない。なんとしても市町駅伝代表の座を勝ち取るんだ。

ぼくが走る男子3000m第7組は13時22分スタート予定。

どれだけ効果があるか分かりませんが、朝からフォームローラーでふくらはぎやハムストリングス、お尻を解しました。

その後、9時くらいから遅めの朝食(早めの昼食?)として、ご飯と納豆、お餅をひとつ。

じつは大会前1週間はあまり走れておらず、体重も想定よりだいぶ重め。今更どうしようもないのですが、朝食は食べ過ぎないように注意しました。

食後は1週間ぶりのコーヒーを淹れ、カフェイン注入。

あれこれ準備を済ませ、11時過ぎに自宅を出発。

今回は妻と息子(7ヶ月)も応援に来てくれることに。これは嬉しい。

なのに不器用なタクミはこのとき既に緊張していて、エコパまでの車中は妻から話しかけられても塩対応w

ごめんね、でもマジ緊張しちゃってたのよw

道中は相性が良いと勝手に思い込んでいるピンクモンスターでカフェインを追加投入。美味しい。

なんとなくピンクモンスターをレース前に飲むと結果が良いような。あくまで気のせいか?

12時過ぎにエコパスタジアム到着。

見次クラブの陣地に合流し、すぐにアップ開始。

走り始めると、なんだか身体が(頭が?)ふわふわしてしまい、一歩一歩の接地感が良くない。調子が良いときの身体の軽さとは明らかに違います。これ、以前にもあった感覚。夏場のレースで脱水になったときに似ている。ぼーっとして上手く力が入らない感じ。このときは原因が分からなかったのですが、今思えばもしかしたら前日まで飲んでいた薬の影響だったのかもしれません。

「今回の調整、完全にミスった…」

焦りと緊張が加わり、どんどん駄目な方向に思考が支配されていきます。しかしそんな不安を余所に、残酷に時間は過ぎていきます。

レース30分前に召集があるため、一旦見次の陣地に戻り、最後の準備。

ここでメイタンゴールドを投入。追いカフェインで少しでもぼーっとする頭をシャキッと出来ないものか。

召集の際にライバルであるO選手とすれ違うも、お互い軽く挨拶程度。

別に仲が悪い訳ではございませんw

レース前の礼儀として、あんまりペチャクチャ話し掛けない方がいいのかな、と。それに、ぼくはこのとき単純に緊張していたのでw

代表を争うO選手も同じ第7組。直接対決。ぼくはインレーンから、O選手はアウトレーンからのスタート。

3000mスタート地点である第3コーナーへ移動し、スパイクに履き替えます。今年から使い始めたドラゴンフライ。当初は慣れなくて毎回ふくらはぎがパンパンになっていましたが、先月のレースからは慣れてきたのかレース後のダメージは少なくなりました。

レース前、落ち着かなくてトイレに行ったり流しをしたり。

するとそこへ見次クラブのシミズさんとまこっちゃんが来てくれました。

緊張している事を正直に打ち明けると、

「駄目だよー、適度な緊張はいいけどさぁ、あんまり固くなっちゃうと変なとこに力入っちゃって動かなくなるよー」

とシミズさん。

いやいや、駄目って言われても緊張をコントロール出来ないですよw

ここでシミズさん達と決めたプランは以下の通り。

①前半は抑えて入り、O選手の後ろに着く(ピッタリはいやらしいから適度な距離で。でも常に相手の動きが把握できる位置で)

②多くの選手はラスト1周の鐘でスパートをかけるはずだから、それより100m手前のラスト500mの地点で先行してスパートをかける。

シミズさんからは、「スパートかけたら途中でタレちゃ駄目だよー、そのまま逃げ切らなきゃ」と言われましたが、それもその時の余力によります。ぼくだってそうしたいですが、自分じゃコントロール出来ませんw

その後サカシタさんも来てくれて、「タクちゃんなら大丈夫だよ」と優しいエールを頂きました。

と、そんなやり取りをしていると、ついにスタート時間に。レーンに並び、大きく深呼吸。なんとしても代表の座を掴み取る。ここからじゃ見えないけど、スタンドのどこかに妻と息子も応援してくれてる。

いざ、スタート!

スタート直後、ポジション争いにおける転倒は絶対に避けたい。なんとか上手い具合にするっと前に出ることが出来ました。いい感じに混雑を避けてコーナーを抜け、アウトレーンからの選手達と合流します。

アウトレーン組と合流して気付きます。

あれ、なんか結構前の方にいるような…。つか、O選手より前にいる…。

…これじゃ相手の動きなんか見えないじゃないか!w

しかしこの位置からわざわざ後方に下がる気にもなれず、もうこのまま行っちゃえ!

1周76秒(3’10″/km)を目安に走っており、最初の1kmはほぼ想定通り。動きにもまだ余裕がありました。

しかしその後、何周目か記憶が曖昧ですが、1000-2000mの間で前を行く高校生が別の選手と接触し、バランスを崩しました。その影響でその高校生の足が流れ、後ろを走るぼくの足と接触。あわや転倒しそうなヒヤリとする場面がありました。思わず「危ないっ」と声が漏れました。

少しバランスを崩したものの、その高校生もぼくもなんとか転倒は免れました。すぐに立て直し、混雑を避けるために一旦アウト側へ大きく膨らんでその集団を抜くことにしました。その影響もあったのか、1000-2000mはタイムを落とし、3’16″くらい掛かってしまいました。

ただ、慌てることなく脚も残せており、動きにもまだ余裕がある。ここまではO選手が隣に並んでくるという展開もありません。とはいえ、どの位置に相手がいるのか見えないため油断は出来ない。

このままラスト500mまではキープして、そこから作戦通りスパート。いつ後ろから来るかヒヤヒヤしながらも、あとはとにかく逃げるだけ。

ゴールに飛び込んだ瞬間。

ラスト1周は70秒であがり、既報の通り9分33秒の自己ベスト。

代表の座も勝ち取ることが出来ました!

レースを終えてスタート地点まで歩いて戻る途中、後ろからO選手が来て声を掛けてくれました。いくつかお話をさせて頂いた後、「駅伝のことで何か分からないことがあったらいつでも訊いて下さい」と爽やかな笑顔。大人だな、と心から思いました。ぼくだったら言えなかったかも。

その姿を遠くから見ていたうちの仲間が、「なんか良いシーンだったよ」となぜかもらい泣きw

ただし、シミズさんからは、「勝てたからいいけどさぁ、作戦が違うじゃないかよーw」と指摘されました。いやいや、不器用なタクミは上手くコントロール出来ないんですって。

会心のレースではなかったものの、なにはともあれ、自己ベストを更新。さらには市町駅伝の代表も勝ち取れ、この日の成果としては十分すぎる。あとはここから2週間、体調を整えて12/3(土)の本番を迎えたいと思います!

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