【レビュー】2/26(日) 姫路城マラソン③

レース

2/26(日)に行われた姫路城マラソンの振り返り記事③です。

ハーフを1時間19分53秒(正式)で通過したところから。

動きにはまだ余裕があるものの、思いの外前半で苦戦してしまいました。最低目標のサブ40を達成するためには、後半ハーフも前半と同じく1時間20分で乗り切る必要があります。これは厳しいのではなかろうか、と暗雲が立ち込めます。

姫路城マラソンのコースは前半17kmまで緩やかな上り、32kmまでが緩やかな下りとなります。ここから先は下りの方が割合として多いものの、とはいえレース終盤にはペースダウンが予想されます。フルマラソンではこれまで一度もネガティブスプリットで走ったことはありません。どんなに前半を抑えてみても、必ず終盤は疲労によりラップが落ちてしまう。だからこそ前半ハーフ通過が1時間19分53秒というのはかなり苦しい展開でした。

せっかく出来た5人ほどの小さな集団。特に前を行く3名の選手は動きにかなり余裕がありそうでした。非常に頼もしい。この時ペースは3’40″/km前後で推移していたため前に出て引っ張るほどの余裕はなく、ただただ後ろに着かせてもらうという申し訳ない展開でした。

25km通過は1時間34分18秒。貯金はほとんどありませんが、まだ頭は冷静で、身体にも無理な負荷は掛かっていませんでした。それだけが救い。前を行く3選手とは少し距離が開いたりまた縮まったり、大きく離されることはなく進んでいけました(いつの間にか後ろにいた選手1名は集団から離れていました)。

30km通過は1時間52分51秒。ここからが本当の勝負。まだ脚は動く。大丈夫。しかしどこかで急に動かなくなる瞬間がくるかもしれない、と内心ビクビクしていました。

30kmを過ぎ、前を行く選手3名のうち1名が飛び出しました。他の2選手は追い掛ける様子がありません。手元の時計でペースを確認すると、3’45″/kmほどに落ちていることに気付きました。つまり、飛び出した選手がペースを上げたのではなく、我々のペースが落ちていたという事です。

この時点でまだ余裕があったため、ここは前を追い掛けることに。他の2選手は着いてこなかったため、ここから先は前を行く選手と二人旅となりました。実際のところは、前を行く選手がかなり速かったため、2人でまとまって走っていたのではなく、その選手から2~3m離されてぼくが追い掛けていた、というのが正しいです。

32kmを過ぎ、橋を渡ってぐるっと折り返します。ここから37km過ぎまでは緩やかな上り。ここでどれだけラップを落とさずに走れるか、が勝負の分かれ目になりそうでした。

32kmを過ぎたところでメイタンゴールドを摂取(ちなみに、【レビュー②】で記載するのを失念していたのですが、この日は12kmでアミノサウルス黒、21kmでアミノショット青、22kmでアミノサウルス白、を摂取していました)。

さらに続く33kmで最後の武器となるベスパハイパーを投入。頼む、効いてくれ。

32kmを過ぎて緩やかな上りに入ったこともあり、ペースは3’48~50″/kmに落ちていました。が、かといって大崩れすることもなく、そのペースを保つことは出来ていました。

35km通過は2時間11分35秒。37分台は少しずつ厳しくなってきたものの、まだサブ40は狙えるはず。それにこの時、自分の感覚としてはもう1段階ギアを残しているつもりでした。37kmを過ぎて緩やかな下りに入ったら開放しよう、それまでは耐えるんだ。

なんとか37kmまでを耐え、ぐるっと右折してここからは緩やかな下り。まだ脚は残っている。ギアを上げるぞ。気を開放しよう。

30km過ぎから(というか、18kmくらいから同じ集団でしたが)少し前を行く選手も同じことを考えていたのか、このタイミングでぐんとペースが上がりました。ラスト5kmでこんなにスパートを掛けられるのは凄い。一気に離されましたが、ぼくも切り替えて追い掛けることに。

しかしギアを上げてスパートをかけたつもりが、38kmのラップは3’47″。続く39kmも同じく3’47″。体感的には上げているはずなのにペースは上がっていませんでした。まずいか?

いや、でもここは、「こんな終盤でもまだペースを保てている」とポジティブに捉え、ラスト3kmを乗り切ることに。

40km通過は2時間30分46秒。すぐに計算できませんでしたが、サブ40もギリギリか?少なくとも37分台は難しいことがわかりました。なんとかサブ40では滑り込みたい。しかし先程までの余裕は消え、少しでも動きのリズムを変えたらどこかがつってしまいそうな危うさを感じていました。

頼む、ぼくの身体、残り2km耐えてくれ。

妻に無理を言って姫路まで来させてもらっているんだ。手ぶらでは帰れない。

大通りから姫路城内へ入り、もうホントのラスト。腰が落ちてドタバタした走りになっていることも自覚していました。が、修正できるだけの余裕もありません。なけなしのラストスパートをかけ、1秒でもはやくゴールする。もはやそれだけ。

記録は既報の通り、グロスで2時間39分10秒、ネットで2時間39分00秒。最低目標であるサブ40を達成できた安堵と多少の落胆。やはり37分台は欲しかったのが正直なところです。

ただ、(あまりビッグマウスは控えたいところですが)今回の結果を受け、37分台は少し見えたような気がします。イメージが湧きました。が、逆にサブ35はまだまだ遠いという現実にも気付かされました。ここからまた精進していきます。

最後に、レース後の話を少しだけ。

【レビュー②】でも記載した通り、この日はずっとトイレ(小)を我慢していました。そのためゴール後は途中から小走りで地下駐車場(男子更衣室として開放されていた)へ向かい、まずはトイレへピットイン。じつはこの後も、新幹線で静岡へ帰るまでの間何度もトイレに行くはめになりました。どこにそんな水分が溜まってたんだ?と疑いたくなるほど。あれはなんだったのか?

また、着替え後は、レース中には全く感じなかった寒さをやたら感じました。たくさん着込んでいるのに手はがたがたと震え、口(というか歯)もカチカチ震えが止まりませんでした(帰りの新幹線で少しずつ暖まって回復しましたが)。あんな風に震えが止まらないのも珍しい。もしかしたら低体温気味だったのかもしれません。

夜には見次クラブ代表のシミズさんがわざわざ電話をくれて、お祝いのコメントを頂きました。その中でぼくは、「37分台が出せなかった反省」を口にしたのですが、シミズさんからは「欲をかかずに、一歩ずつベストを更新できた事を純粋に喜んだ方がいい」と言われてはっとしました。確かに、今回はこの2年間停滞していたフルマラソンのベストを更新できた訳だし、サブ40も達成できた。欲をかいて反省ばかりするよりも、単純に喜べばいいのかもしれないと思いました。

少なくともこれまでの練習は間違ってなかった訳だし、まずは今回の結果を喜んで、そこからまた次に繋げていきたいと思います。

長くなりましたが、姫路城マラソンのレビューは以上となります。

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