さよならヴェイパーフライNEXT%

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ぼくが初めて手にした所謂「厚底シューズ」はズームフライフライニットでした。世間の流れより少し遅れて、2019年の6月だったと記憶しています。

当時のぼくはまだ薄底信者で、あの頃のレースシューズといえばターサージール。いや、ターサージールは今思い返しても優れたシューズだったと思うけど。

初めてズームフライを履いて走った日も、「えらい沈みこむなー。これでホントに速く走れるのかよ?」と半信半疑。

そんな事もあり、すぐにはヴェイパーフライには飛び付かなかった。価格も高いし。

ぼくが初めて手にした厚底のレースシューズがヴェイパーフライNEXT%。確か2020年の9月、ステップの静岡店だったと記憶しています。

彼には本当にお世話になった。

彼を初めてレースデビューさせたのはコロナ禍で行われた2020年11月のトライアルマラソン大井川(ハーフ)。この時の記録・1時間14分49秒はいまだにぼくのハーフベスト。

ここから彼の快進撃が始まった。

翌2020年12月には当時のフルマラソンベストとなる2時間40分12秒をマーク。さらに2021年4月には小規模の草レースながら自身初となる優勝(ハーフマラソン)を飾ることが出来た。

その後は少しずつ積算走行距離も増えてきた事からレースでの使用は控えていたものの、ポイント練習ではその高いポテンシャルを発揮してくれた。

しかし徐々にソールが剥がれてきてもうそろそろ厳しいかな、と判断。引退させる事にした。

なのにすぐに捨てずに保管していたのは貧乏性からか想い出がつまっていたからか。

捨てずに取っておくもんだから、雨の日のポイント練習などシューズに困った時には引退を撤回して靴箱から引っ張り出してきてはその都度使用した。

そうやって引退と復帰を繰り返してきたヴェイパーフライNEXT%。先日、中学生たちと行った3.3kmTTでも活躍してくれた。

しかしこの日の折り返し地点を曲がる際に踏み込んだ瞬間、シューズが大きくぐらついた。その後も接地の感覚がどうもおかしい。

走り終って確認すると、こんな事になっていた↓。

上から見ると気付かない。
ソール、ぱっかーん。
カーボンプレートが見えてる。

さすがのぼくも諦めがついた。

初代ヴェイパーフライNEXT%、君は本当に良いシューズだった。これまで一緒に戦ってくれてありがとう。

君のことはずっと忘れない。

と言いたいところだけど、たぶん日常の中に埋没してぼくはいつか忘れてしまうんだと思う。でも忘れてしまうその時までは大切な想い出として刻んでおこうと思う。

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