4/5(火)、この日は忘れられない日になりました。
不器用なタクミが親父になりました。
この日のレポを書き出したら長くなりそうなので(また、妻から「そんな事まで書かないで」と窘められそうなシーンもあるため)書くかどうかは熟考してみたいと思いますが、率直な感想としてはとにかく、
立ち会って良かった!
痛みで苦しんでいる妻の隣で、ぼくは手を握る事と、エッセンシャルオイル(ゼラニウムとラベンダー)を染み込ませたタオルで顔を扇いであげる事しか出来ませんでした。何もしてやれない。本当に無力。
でも、あれだけ大変な想いをしている妻の姿をちゃんとこの目に焼き付けておくという事が、これからの生活においてとても大事なことだった気がします。本当に頭が下がりますし、頑張ってくれた妻には心の底から感謝しています。
分娩室に入ってから、ぼくはずっと鳥肌が立っていました。「これからものすごい瞬間に立ち会うんだ」、という感覚を、文字通り肌で感じていたんだと思います。元気な泣き声が部屋中に響き渡った瞬間、嘘みたいに涙が溢れてきました。「あー、いつもいつも自分勝手でわがままな自己中男にもこんな感情があったのか」と自分でも驚くほど、嬉しくて、ほっとして、不思議な感覚に包まれました。
隣を見ると、妻も顔をくしゃくしゃにして泣いていました。
忘れられないシーンです。
そんなこんながあった一週間、バタバタと過ぎてしまい、もちろん練習など出来ず。でも、出来なかった、というより、しなかった、の方が正確かもしれません。日頃から時間の使い方はプライオリティの高い方から決めているつもりです。この一週間は大事な方を優先しただけ。おそらくこれから先もそんな時間の使い方になると思っています。
マラソンブログなので、今後の練習や試合について最後に少しだけ。
今後も家族を優先する事には変わりありません。が、マラソンは決してやめませんし、これからも記録を狙っていきます。
まだ家族三人での生活が始まっていないため何とも言えませんが、これまでと同じようには時間を使えなくなると思います。でも、子供が生まれたから記録を望めなくなった、とは言いたくありません。
「失うものがない奴より、守るべき人がいるうちのあんちゃんの方がよっぽど強えんじゃねえかってさ」by柏木和也(ドラマ「ひとつ屋根の下」より)
ぼくも強くなろうと思います。
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