昨夜は草薙激走会の練習に参加しました。
月初の木曜は恒例の5000mTT×2本。このメニューに参加するのは久々(1年ぶり?)です。
しかしどうも脚の浮腫みが酷く、体重もかなり重め。疲労が溜まっている印象でした。そのため追い込み過ぎず、「やれる範囲でやってみよう」という意識で参加を決意。←後にこの意識を変えることになります。
そこで仕事を定時に切り上げ、急いで草薙陸上競技場へ向かいました。
競技場が近付いてきたところでこちらを摂取↓。

受付を済ませてトラック脇で荷物を整理していると、見次クラブでご一緒させて頂いているイザワさんが登場。イザワさんはフルベスト2時間27分台の猛者で、来月行われる東京マラソンも準エリート枠で出場されます。
※言ってみたい言葉ランキング上位に「準エリート」が入りますw
結果的にこの日は、練習内容よりもイザワさんとの会話にとてつもなく価値を感じた一日でした。
互いのレースや練習の話をしながら準備を整え、アップ開始。アップ中もイザワさんといろんなお話をさせて頂き、これがとても良かった。気付きが多かったです。話している中でここ最近の悩み(「不器用なタクミはただ距離を踏んで頑張った気になっているだけ」問題)に一筋の光が見えた気がします。それはまた後半。
3kmジョグ、ストレッチをしてシューズを履き替えます。写真は撮り忘れましたが、この日はメタスピードスカイ(+ではなく)を選択。
続々と集まるラン仲間に挨拶をして、なんちゃってドリルと流しを少し。慌ただしく5000mスタート地点となる第3コーナー付近へ集合しました。
しかしここで凡ミス。
スタート10秒前のアナウンスがあった時点で、時計を手動ラップモードに切り替えていなかったことに気付きました。しまった、と思ったときには既に遅く、スタートの合図が鳴りました。
ここで止まっている訳にもいかず、とりあえず走り出します。トライしてみたものの、走りながら設定を変更するのは難しく、200mほど走ったところで断念し、仕方なくオートラップのまま走ることに。周回毎のラップは分からないものの、ゴール地点に用意された電工掲示板でスタートからのタイムは計測されているため1本目はそれを確認しながら走ることにしました。
最初こそ3’20″/kmペースで余裕を持てていたものの、2400mを過ぎた辺りから身体の重さ(動きの悪さ)が顕著になり、ずるずると後退。せめて17分以内で2本とも揃えるつもりが、1本目から17’04″(電工掲示板参照)と設定を守れず…。



1本目は疲れたときの悪い癖が出てしまいました。走りながらも身体が安定を求めるせいか、オーバーストライドとなり前腿でブレーキをかけるようなフォームになっていました。この分では2本目が思いやられる、と不安になる暇もなく、あっという間に2本目スタートの時刻が迫ります(1本目終了から約8分後)。
今度は手動ラップにするのを忘れずスタート。
走りの感覚としては2本目の方が良かった気がします。少なくともフォームは多少修正できたかな、と。しかし疲労の蓄積は否めず、こちらもピリッとせずに終わってしまいました。結果は17’33″。


その後のダウンもまたイザワさんと話ながら。練習はイマイチでしたが、この時の会話がこの日最大の収穫でした。
イザワさんも過去に【距離】にとらわれて調子を落とした事があったようです。あれこれいろんな角度から話をさせて頂いたためこのブログで簡潔にお伝えするのは難しいのですが、なるべくシンプルに言ってしまえば、今のイザワさんは「メリハリをつける」事を大事にされている。つまり、「ジョグも大事だが、そこでの疲れを残してしまい大事なポイントを外してしまうのは勿体ない」ということ。
当たり前っちゃ当たり前なんでしょうが、1月のぼくにはそれが出来なかった。距離目標に頭が支配されていて、休むに休めなかった。結果、ポイントも外し気味で、どっちつかずの中途半端な形になってしまった。
プライオリティをちゃんと理解していなかった?
いや、理解はしていたつもりなんだけど、それを体現できていなかった?
結局、ビジネスの場でもプライベートでも同じミス。あれこれ欲張った挙げ句、どこにも成果を残せていない。「わかる≠できる」。まさにそれ。
この日のぼくは草薙激走会の練習に挑む前にどう思っていたか?
疲労が溜まっているから、「やれる範囲でやってみよう」。
いやいや、それじゃ駄目なんだ。ちゃんと刺激を入れるための準備は出来ていたか? 疲労が溜まらないようにコントロールして大事なポイントに挑むべきだった。
イザワさんはぼくのメンタルコーチになれそうなくらい、絶対にぼくを否定しない。これまでもそう。ぼくの大会までのアプローチや練習内容、意識。どれひとつとして否定しない。そのイザワさんが言う。「タクミさんはフルマラソンに対する距離耐性はもう十分出来ていると思います。後半失速してしまうのは距離不足じゃなくて、直前まで頑張り過ぎて疲労が残ってしまっているから、という可能性もあります。ここからレースまでは距離を踏むことじゃなく、【研ぎ澄ませていく】ことが大事ですよ」
【研ぎ澄ませていく】
なんかこのフレーズ、今の自分にすんなり浸透していきました。自分に足りなかった感覚。もちろん言葉で言うほど簡単じゃない。でも、だからこそ、それが今の自分にとって大事な気がする。
この他にもあれやこれや笑い話も含めたくさんお話しが出来ました。ここで紹介しきれない金言がたくさんありました。これがこの日の収穫。草薙まで来た甲斐がありました。
【研ぎ澄ませていく】感覚を大事にして、残り3週間を過ごしていきたいと思います。
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