本日は祝日で仕事が休み。そこで今朝はラン友とポイント練習をする計画を立てていた。
今日一緒に練習してくれるのは高校時代の同級生であるT朗(これイニシャルにする意味あるかな?w)。彼はフルマラソンを2時間36分で走る走力の持ち主。ぼくよりもずっと格上のランナーである。この記録も2年半くらい前に出した記録であり、おそらく今はさらに磨きがかかっているはず(コロナの影響で大会が軒並み中止となったため、昨シーズン彼はフルを走っていない)。
T朗とは高校の陸上部で一緒だった。当時のぼくはまだ短距離選手(100m/200m)だったが、30歳になる年からぼくがマラソンを始めたのをきっかけに、それ以降いろんなアドバイスを彼からもらっている。
余談ですが、彼が数年前に言った、「高校のときは恋愛が青春だった。陸上は今が青春だ」というフレーズが忘れられないw(いや、当時も自分たちなりに一生懸命陸上やってましたけどねw)
さて、そんな今朝は16kmのペース走をやろうと計画していた。設定ペースは3’40″/km。ぼくにとってはかなり頑張らなければクリア出来ない設定だ。
場所はT朗がたまに練習するという安倍川の河川敷。ぼくは初めてのコースとなるが、いつもの大井川河川敷から遠征するのも悪くない。
朝5時40分、事前に送ってもらっていた地図を頼りに指定された場所へ向かうが、どこに駐車場があるのか分からない。というか、草ぼーぼー過ぎて、通りからは全く駐車場の姿が見えないw
ちょうどT朗も到着したため駐車場の位置を確認し、「えっ、ここ?」と思うような細い道に恐る恐る車を進めていく。
車を停め、早速アップ開始。
T朗:「隣にトラックあるからそこでアップしよう」
ぼく:「えっ、トラックあるの?」
少なくとも駐車場からはトラックの姿は確認できない。だって周囲も草ぼーぼーだしw
数十メートル進むと、まぁそうね、トラックっつーか何つーか、それらしき物は見えた。
T朗はたまにここでインターバルなんかもやるらしい。「走りやすくはないよ、フラットじゃなくて傾斜してるし」。
…T朗の速さの理由が垣間見えた気がした。
普段利用させてもらっている大井川河川敷の環境の良さを改めて痛感する。当たり前じゃない。ホント感謝せねば。
ジョグを終え、シューズを履き替える。今日は絶対に外せない大事なポイント練習と捉えていたため、相棒はアシックス・メタスピードスカイを選択。
一方、T朗はナイキ・ヴェイパーフライネクスト%を履いていた。
ここで驚いたのだが、ジョグを終えたT朗が既にスタートラインにスタンバイしている。
「ストレッチとか流しとかしないの?」
「しない」
マジか。まんま16km行くの? つか、行けちゃうの?
「ちょっとストレッチとか流し入れていい?」
「いいよ」
急いでストレッチをして流しを1本だけ。本当はもう1本流しを入れて感触を確かめたかったのだが、T朗を待たせているため割愛。
流しの感覚は悪くない。…はず。昨夜、睡眠時間を普段より長めに(6時間半くらい)確保できたのが良かったか?
コースがどんな感じなのか初めてで分からないため、T朗に着いていくことに。事前に受けた説明では、上流へ向かって8km走り、折り返してくるというピストン。ここでひとつ疑問(というか不安)があったのだが、T朗が全く気にしてなさそうだったため口には出さなかった。その不安は後に現実になるのだが、それはまた後程。
時間もないため早速スタート!
スタート直後から向かい風を感じる。強風という程ではないが、後半地味に効いてきそうだ。T朗も、「今日ちょっと風あるな」と言う。
入りの1kmは3’38″。ちょっと脚を使っちゃってる感じがしなくもないが、まだ大丈夫。落ち着いてT朗のやや後方に着く。
しかし次の1kmは3’41″。早くも設定から溢れてしまう。ちょっとこのペースがしんどい。
ここでT朗から、「風もあるし登りだから、前半は3’45″くらいで無理せず行こう」と提案が。いや3’45″/kmも結構無理があるんですが、と思いながら黙って着いていく。
所々、走りにくい区間があったものの、前半はなんとか着いていくことが出来た。7~8km地点で一部勾配が急なエリアがありペースが落ちているが、T朗との距離は3~4メートルを死守できている。
しかし、そろそろ折り返しの8km地点だなー、と思った辺りで、スタート前の不安が顔を覗かせる。
なんか喉渇かない?w
スタート前に、「今日のコースは8kmピストン」と聞いた時点で嫌な予感はしていた。だって、途中で給水できないじゃんw
最近、朝晩は涼しくなってきたというものの、このペースで走っていたら汗はめっちゃかく。既にウェアは重くなっているし、少し前を行くT朗の肩や肘からも汗が飛び散るのが見える。
まだ距離は半分。ドリンク類は車の中。そして今が一番駐車場から遠い地点。T朗は淡々と走ってますが、こっちは大丈夫か?w
8km地点で折り返す。ここからは下りだし、多少追い風になるはず。落ち着いて行こう!
ところが、確かに往きよりは多少走りやすくなったものの、ペースはさほど上げられない。水も飲みたい。苦しい後半戦になりそうだ。それに加え、「ラスト4km上げよう」とT朗が言い出す。マジか。「頑張ってみるけど上げられないかも。先行って」と伝えて必死で後ろを追う。
復路は若干離れてしまい、T朗の10メートルほど後ろを行く。落ち着いてフォームを取り戻そうと試みるも、なかなか身体が言うことをきかない。余裕はない。
ラスト4km地点で予告通りT朗が出た。必死で反応するも上げられない。みるみるうちにその差が20メートルほどに開く。ここで離れちゃ駄目だ、と自分に言い聞かせるも、その差を詰められない。
しかし、かと言ってその差がそれ以上開いていく訳でもなく、なんとかキープ出来ている。頑張れ自分!
この1kmは3’36″。たいして変わらないが、ここにきて僅かにだが上がっている。残り3km粘りたい。
しかし、それは一瞬の出来事だった。
この辺りはコースがくねくねと曲がっており、T朗の背中が視界から消えることが何度かあった。対象物が見えなくなったことで集中力が切れたのか、次にT朗の背中が見えたときにはとんでもなく離れていた。
嘘でしょ?
一旦離れてしまうともう駄目だった。全然取り戻せない。ラップも一気に落ちた。結局切り替えられないままゴール。苦しいラスト3kmだった。
ゴール後に聞いた話によると、T朗はラスト4kmから3’30″/kmにペースを上げ、さらにラスト1kmで3’20″/kmまで上げたらしい。恐るべし。
もうちょっと粘れると思ってたし、もうちょっと粘りたかった。昨年ハーフでベストを出したときにはこれより速いペースで21km走れていたかと思うと、自分を疑いたくなる。
でも今日はこれが限界、よく頑張りました。
走り終えてからT朗と話して共通の認識だったのが、やはりひとりではなかなかここまで追い込めないという事。誰かと一緒に走ることで気持ちも引き締まるし、ひとりでは出せない力を出せる。
また予定を合わせてT朗と練習させてもらいたい。
今日はありがとうございました!
コメント
[…] […]
[…] […]