今日は土曜日。そのためポイント練習をしておきたいと考えていた。
この1週間のポイント練習は割りと長めの距離で実施してきたため(9/18(土):30km、9/23(木):16km)、今日は短い距離でスピードを上げた練習をしたいと考えていた。
なんとなく考えていたメニューは400m×10本のインターバル。これでスピード感覚を戻したい。
しかし、朝起きてみると身体がだるい。いや、それはいつもの事なんだけどw、脚が若干張っているような気がする。一昨日の練習の疲れが残っているのかもしれない。昨日はジョグだけで済ませたんだけどなー。
ポイント練習どころか走りにすら行きたくないなー、と思いながら、まずはいつものようにソファに身をゆだねる。
しかし今日はこのあと妻と出掛ける予定となっていた。走るなら朝しかない。それに今日は休日であるため、「走らない」という選択肢はない。というか、正確には、心の片隅では「走りたくない」「走らない」という選択肢がない訳でもないのだが、なんとなくそれを選択するのに抵抗がある。自分が走らなかった日に限ってラン仲間がハードな練習風景をfacebookにアップしていてそれをもう取り返しのつかない夜中に見ちゃって後悔する、という様子が目に浮かぶw
…やろう。ちゃんとしたスピード練習は出来ないかもしれないけど、少しだけでも走っておこう。
なかば義務感で動き出すw
ぼーっとしていたせいか、もしくはもともと400m×10をやるつもりだったせいか、何の気なしにいつものトラックへ向かう準備をして出発していた。しかし駐車場(というか河川敷の空きスペース)に着く直前になりふと気付く。
「あれ、今日は何のメニューやるんだっけ?」
スピード練習をしたいところだが、今日の脚のコンディションではスピード練習は難しい。それなのにトラックへ到着しており、なのに普段スピード練習の時に使用するミズノ・ウエーブデュエルネオを持ってくるのは忘れている。すべてが中途半端だった。これは良くない。
しかし悩んでいる時間もないため、メニューについてはアップをしながら考える事に。
いつものようにリバティをジョグしているとあるものが目に入った。
普段は全く気にする事のなかった芝生のグラウンドがそこにはあった。小学生くらいのサッカーチームがここで試合をしているのをよく見掛ける。今は早朝であるため小学生の姿はない。このグラウンドを見ていて、一昨日の練習の際にT朗が言っていた言葉を思い出した。
T朗:「最近は芝生が好きで、芝生で400m10本とかやってるよ」
ぼく:「えっ、それは何の目的で? 脚に優しいから?」
T朗:「それもあるけど、トラックやロードと違って地面から反発をもらえないから、筋力で蹴って進むんじゃなくて、回転を上手く使えるようになる」
回転。
これ、いろんな速いランナーからたまに聴くフレーズなんだけど、じつはぼくはこの感覚がよく分かっていない。高校生の頃まで短距離(100mや200m)をやっていたため、「走る」といえば地面を強く蹴って進むという方法しか知らない。それでも最近は「脚を回転させる」という感覚が世の中にある事は知ったのだが、残念ながら少なくともぼくの走りの中には存在していない。
青々とした芝生のグラウンドを見ていて、今日はここを走ろう、と決めた。今日一度経験したくらいで脚を回転させる感覚が掴めるとは到底思えなかったが、やらなければ一生掴めない。どうせ脚が重くていつものようなスピード練習は出来ないんだ。だったらこの機会に新しい事に挑戦してみたい。
ジョグを終え、早速ここで流しをしてみる事に。今日のシューズはアップ~ダウンまでずっとズームペガサス37。つーか、今日はこれしかないため迷うことなくこの一択。しかし「ズームペガサス × 芝生」で疲れている脚には優しいのでは?
流しを2本入れた段階でとても新鮮な感覚に包まれる。なるほど、これが芝生のグラウンドの感触か。確かにT朗の言うように地面からの反発が得られないため、思うように身体が前に進まない。地面が凸凹しているせいか、安定感も悪い。しかしなんだろう、上手く言えなくて稚拙な表現になってしまうが、なんかちょっと楽しい。悪くない気分だった。繰り返しの日常の中に新しい練習を取り入れたのが刺激になっているのかもしれない。これは見たことのない景色が開けるかもしれない(比喩ではなく実際にいつもと別のグラウンドで走ってるし。見慣れない景色に新鮮さを感じていただけなのかもしれないけどw)。
理由はともあれ、気分が変わるのはマンネリ打破にも効果的だし、事実ちょっとやる気になっている自分がいた。
そこで今日はこの芝生のグラウンドで200m×20本のインターバルを行うことにした。とはいえ疲れもあるため、ペースは特に気にせず、流しより少し上げるくらい。それよりもフォームを意識してみようと考えた。
芝生のせいか、それともスピードを上げ過ぎなかったためか、とにかく最後まで気持ち良く走り切れた。少なくともトラックやロードのような硬い路面とは違う走り心地だったし、実際にフォームも違っていたはずだ。
しかし、客観的に自分のフォームをチェック出来ていないため、果たして今日のフォームが「回転させる」動きに近付いているのかは甚だ疑問だ。しばらくこの芝生ランを定期的に取り入れてみようと思う。少なくとも気分転換になるという意味ではメリットもありそうだし。
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